なんて最低に輝いてるんだ

「なんて最低に輝いてるんだ」はロバートクラムのドキュメンタリー映画から       映画 洋ドラ カートゥーン バンドデシネ 音楽 読書 旅行 イラスト 写真 カクテルなどなどよくわかんない謎のブログ

オカルティズムというカルチャーアイコンの探求

今日も今日とて仕事はダルかったが、だからといって職場のアイツをスピリチュアルな魔術で呪い殺すとか考え始めるほど精神的に追い詰められているわけでもないので、もし職場のアイツが何かしらの間違いが重なって、このブログを覗いてしまったとしても、呪い殺す予定は今のところないので安心してほしい

美味しくもなんともないストゼロを飲みながらこの記事を書いてるわけなのだが、ストゼロ文学の一つでも呟きながら、お局の愚痴で1つブログ記事を作ってもいいと思ったのだけれども、誰も読まないだろうゴミブログの誰も読まなさっぷりが加速するだけなので、それはやめとこう

ほんなら何故ゆえに、こんな突然スピっちゃったみたいなタイトルの記事を書いているかというと、魔術とか悪魔主義とかについての記事を書きたいと俺の気まぐれが囁いてくるからです

カオスなブログですから、なんでもアリなんです

 

ではさっそく、カルチャーと魔術のミッシングリンクというところで、有名どころでいうなら、ブラックサパスのオジーオズボーンは魔術師アレイスタークロウリーを題材にした「mr crowley」という曲を作っている

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アレイスタークロウリーは、イギリスの神秘主義者・魔術師で、近代オカルティズムに大きな影響を与えた人物である

性的タブーへの挑発、薬物使用、過激な儀式などにより、悪魔崇拝者の象徴のように扱われた

 

デミアンチャゼル監督の「バビロン」のタイトルの元ネタとなったであろうハリウッドのゴシップネタをまとめた本「ハリウッドバビロン」の作者であるケネスアンガーの監督作「ルシファーライジング」は、これもまたアレイスタークロウリーに捧げられた作品だ

この映像作品はレッドツェッペリンのジミーペイジが音楽を手がけたが、それはお蔵入りになり、タランティーノの「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で描かれたシャロン・テート殺人事件の首謀者チャールズ・マンソンの「ファミリー」であるボビーボーソレイユが音楽を手がけた

 

 

 

60年代のヒッピーのコミューンから始まり、人種間での戦争「ヘルタースケルター」が勃発すると吹聴したカルト教団の教祖、チャールズマンソンの音楽話は他にもある

ビーチボーイズのデニスウィルソンと仲が良かった時期があるのだ

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とはいえ、破天荒なヒッピー共の集まりにすぎない彼らは仲違いをし、デニスウィルソンがマンソンに紹介した音楽プロデューサーのテリーメルチャーが破天荒なマンソンに見切りをつけたため、マンソンの怒りを買う

その後は「ワンスアポンアタイムインハリウッド」の流れと同じ

マンソンの信者たちがテリーメルチャーの家に殴り込みに行くも、テリーメルチャーは引越しており、代わりに住んでいたのは「戦場のピアニスト」や「ローズマリーの赤ちゃん」「チャイナタウン」の監督であるロマンポランスキーとその妻であるシャロンテートだった

 

マンソンファミリーに妻と、妻のお腹にいた自分の子供を殺されたポランスキーだが、実はこの人、アウシュビッツのサバイバーでもある

アウシュビッツで生き延び、監督として評価されたと思ったら、アメリカでカルト教団に家族を殺害されるというなかなか可哀想な人生を送っているポランスキーであった…

ちなみにポランスキーその後、未成年者への性的暴行で訴えられ、アメリカから逃亡、ヨーロッパを活動拠点としている

なんなんだコイツの人生…

 

 

 

 

 

アメコミ界隈でも、ウォッチメンの作者として有名なアランムーアの作品にアレイスタークロウリーの名前は、よく登場するし「バットマンアーカムアサイラム」や「オールスタースーパーマン」の作者グラントモリソンもケイオスマジックの使い手らしい

2人とも既存のヒーロー漫画を相対化して語り直したような作品が多い

ウォッチメンなんかはその代表例だろうし、グラントモリソンはモリソン視点でアメコミの歴史を振り返る「スーパーゴッズ アメリカンコミックスの超人たち」なんていう本を出していたりする

博識でインテリでコミック好きな彼らが何故魔術みたいなスピリチュアルなもんにハマってしまうのか謎である

アランムーアとグラントモリソンは長い間、魔法戦争を繰り広げていたというエピソードもあったりする

トムとジェリーみたいに仲良く喧嘩しな…

 

日本の漫画家で頭のネジが外れているヤツなら何人も知っているが、海外の漫画家もおんなじようなもんじゃないか

バンドデシネ「アンカル」の原作者であるアレハンドロホドロフスキーも、ドキュメンタリー映画ホドロフスキーのサイコマジック」で信者たちに経血アートを描かせるなどアタオカなことしてるし、宮崎駿谷口ジローブレードランナーのビジュアルに影響を与え、「アンカル」の作画を担当したメビウスだって、2度も新興宗教にハマってるというじゃないか

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ミュージシャンといいバンドデシネ作家といい、どうしようもないヤツばかりだなぁ

 

 

 

 

 

インダストリアルミュージシックバンド「スロッビング・グリッスル」の解散後、メンバーの1人であるジェネシスpオリッジは意識変容そのものを社会的に拡張するプロジェクトへと向かい、その媒体として、新しく「サイキックtv」というバンドを立ち上げ、「Thee Temple ov Psychick Youth」という魔術組織を結成する

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アレイスタークロウリージェネシスpオリッジとは打って変わって、魔術的儀式やオカルトを面白がって扱うオッサンも登場する

それがアントンラヴェイとサタニックテンプルだ

悪魔主義を謳いながら、悪魔を崇拝しているわけではなく、キリスト教のいうところの原罪を否定し、自由な生き方を説く面白哲学集団だ

 

 

 

 

 

悪魔的な音楽だの映画だの、こんなもんが流行っているからドキュメンタリー映画「サタンがお前を待っている」で扱われていたような集団パニック、サタニックパニックが起こってしまう

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きっかけとなったのは、ミシェル・スミスという女性の体験を記した「ミシェルリメンバース」という本がベストセラーになったことに始まった

精神科医ローレンスバクスターのセラピーにより、排泄物を食す行為や胎児の手足の切断など、残虐な悪魔崇拝儀式を幼少期に経験し、蓋をしていた記憶が蘇ったと告発する内容だった

悪魔崇拝者が秘密裏に儀式的虐待や犯罪を行っているという根拠の乏しい噂や告発が、メディアや捜査機関、司法、宗教団体などにより拡散されるサタニックパニック現象が起こってしまう

特に保育園や学校での集団虐待疑惑が相次ぎ、誘導的な取り調べや偽記憶の形成によって無実の人々が起訴・有罪とされる例も生じた

 

93年にはウェスト・メンフィス3事件という、児童3人殺害事件と、その後に起きた冤罪事件が起きてしまう

少年3人がオカルトやヘヴィメタル嗜好への偏見、警察の不十分な捜査などにより有罪判決を受けたものの、DNA鑑定の進展や再検証により有罪判断への疑問が高まった

 

こうして振り返ると、魔術や悪魔主義そのものが直接人を殺したり社会を壊したりしたというより、それを理解しようとせず、恐怖と偏見でラベリングした側の想像力の暴走のほうが、よほど現実に人を傷つけてきたように見える。

とはいえ、ストゼロ片手にゴミブログを書いている今日のところは、悪魔とモラルパニックよりもお局の方が、よほど手強いと思う日でした

酔いどれ東京ダンスミュージック

いつものようにベッドに転がり、鼻くそをほじりながらAmazonプライムをみていると、なかなかに自分好みそうな日本のドキュメンタリーを発見しました

「酔いどれ東京ダンスミュージック」とかいうタイトルなんですけどね

会社員として働きながらバンド活動をしているアルコール中毒のオッサンのドキュメンタリーで、この人の何が面白いかっていうと、監督がインタビューをしてもどこか要領を得ない答えしか返ってこないんです

それどころか毎度毎度眠そうで、シラフでインタビューに答えているのか、それとも飲んで酔ってそのおまけで答えているのかわからない

一応娘がいるのだが、娘からコテンパンに言われているのもまた味があって、観ていて何故だが居心地がいい

そういうフェチ

 

「酔いどれ東京ダンスミュージック」は、このオッサンの代表曲らしいのですが、それがまたいい

 

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突然話が変わりますが、この人について触れないわけにはいかないだろうということで、ずっと前からファンでした

トリプルファイヤー吉田!

トリプルファイヤーというバンドのボーカルなんですけれども、この人の歌う曲の歌詞がいいんっす

冷笑主義ロックとでもいいましょうか

でも他人のあんなことやこんなことを歌詞にして冷笑しているというわけではなく、自分が過去に犯した恥ずかしいことや、恥ずかしい感情をわざわざ歌詞にしてるというか、そんな感じ

冷笑とも違うか

まぁとにかく聴いてみてくださいな

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これが去年フジロックに出演したトリプルファイヤーの実力です

 

でもこの人の真価は、やはりYouTubeで表れていると思います

「プチ抜く吉田」を見れば、どんな人でもプチ抜けます

おすすめはbarの一日店長をやる動画です

 

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ちなみにトリプルファイヤーの曲「変なおっさん」のミュージックビデオは監督が日常の気まずい瞬間や、リアルな会話の脚本を書かせたら右に出る者はいないかもわからん今泉力哉監督

「街の上で」「愛がなんだ」の人

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ダニエルクロウズのマンガ「ゴーストワールド」の主役2人みたいな見た目の女の子が吉田に水をぶち撒けていますが、マンガでも主役2人が知らないオッサンを観察してバカにするシーンが存在します

 

吉田の、日常の超どうでもいい瞬間や感情をわざわざ掬い上げて歌詞にするスタイルは、アトロクの推薦図書月間吉田出演回を聞くとなんとなくやりたいことがわかってくるような気がします

 

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さらにさらに話は変わって、日本の四季のように移り変わって、今度は世田谷ピンポンズというフォークシンガーの話です

ピンポンズときいて複数人いるのかなと当然勘違いしてしまいますが、世田谷ピンポンズは1人の男です。今は品々という名前に改名しているわけですが、この人の魅力は見た目含めた全体的な世界観

口髭を生やしてた頃の感じが一番好きだった

 

アキカウリスマキの映画館「キノ・ライカ」で歌ったり、ピースの又吉直樹と曲を作ったりと、ユルい見た目に反してフォークソングへの熱意は凄まじい

 

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酔っ払いのドキュメンタリーの話から始まってゴニャゴニャと色んな面白人間を紹介してきたわけだが、要するに何が言いたかったかっていうと

 

これが俺の好きな世界観ってことだ!人間フェチ!

村上春樹と喫茶店

茶店だったりなんだったり美味しそうな店はリストアップしているのだが、都会の店だったり有名な店に注目しがち

でも本当にいい店は意外と地元にあったりするってことを最近思うことが多い

飯店選びの灯台下暗し現象

 

日本が世界に誇るシャレオツ変態作家、村上春樹は一時期、我が地元千葉県の習志野市に住んでいた

学生時代に始めたジャズ喫茶「ピーターキャット」を辞め、物書き一筋で食っていこうと千葉に移住

習志野にいる時に羊をめぐる冒険を完成させたらしい

千葉の津田沼駅の書店について、村上春樹が月末に更新している音楽ラジオ「村上radio」で言及されている

 

ameblo.jp

 

習志野には自衛隊の駐屯地があるのだ、よく落下傘の降下訓練をしており、小学生の頃は窓の外をみると自衛隊が空からふわふわと降りてくる光景をよく目の当たりにしていた

それに見惚れて授業なんて禄に聞いてなかった思い出

これについても村上春樹はエッセイで取り上げている

 

 www.tokyo-kurenaidan.com

 

 

地元の喫茶店の話に戻る

村上春樹が千葉に住んでいた頃、通っていた喫茶店が「cafe 螢明舎」

渋い外装で、谷津の商店街に店舗を構える

村上春樹との出会いと思い出はホームページに綴られている

 

 cafe-keimeisha.jp

 

 

ケアブレンドという珈琲に、ベーコンのキッシュ

ラタトゥーユと、クスクスを一緒に食す

 

 

内装がこれまたオシャレで、画学生でデッサンができた店主がスケッチを起こし、建築士に図面にしてもらい造ったらしい

 

インテリアは19世紀のプロテスタント一派、シェーカー派が生み出したシェーカー家具

シェーカー家具作りの職人に作ってもらったらしく、苦労したらしい

 

珈琲を飲みながら、趣味の悪い俺は他の客の会話を盗み聞きしていたのだが、モネの画風はキャリアを通して変わらないがピカソは変わる云々と話をしていた

モネの画風はだいぶ変わるよ

キャリア後期になるにつれて抽象的な画風になり、晩年は白内障を患いジャクソンポロックみたいな抽象絵画も描いていた

デッサンの描ける店主はこの話をカウンター越しに聞いて、心の中で突っ込んでいたことだろう

知らんけど

 

地元には他にも、東京様にあるテレビや雑誌で取り上げられるような有名な店とも引けを取らない、それどころか土着の職人みたいな店主がこだわりを持って経営している美味い店が沢山あるのだが、そういうのはそこに住んでいる人たちだけの隠れ家にしたいので、内緒にしておこう

「ニッポンの、みせものやさん」 ヘビ女に人間ポンプ、恐ろしや

 

生きた蛇を素手で掴み、首からかぶりつき美味そうに食べる

口から蛇の血が滴り落ちる

日本最後の見世物小屋として知られる大寅興行社とそこで働くヘビ女のグロテスクな一幕でした

面白そうでしょ?

大寅興行社に密着したドキュメンタリー映画「ニッポンのみせものやさん」はディスク化も配信もされておらず、映画館でしかみることができない

新宿のK's cinemaで年に一回ほどやってるらしく、今年も1週間だけ上映するらしいので朝の10時から眠たい目を擦って見に行きましたよ

映画が始まり冒頭、タンカと呼ばれる客を呼び込むおばさんの話術に魅了され、これから始まる見世物に胸を踊らせ、眠気なんて吹き飛びました

上映初日だったこともあり、上映後監督への質疑応答タイムがあったのだが、監督曰く見世物小屋で1番の高給取りは、見世物を披露する人じゃなく、客を呼び込むタンカのおばさんらしい

 

 

自分が初めて見世物小屋を知ったのは、たしかトッドブラウニングの「フリークス」からだったと思う

www.tokyomagic.jp

 

古くは、世界で初めて列車によるサーカス団の移動を行った、地上最大のショーマンことPTバーナムと、彼が見世物にした小人症の親指将軍トムや元黒人奴隷の女性など、人権ガン無視のフリークスショーの時代に遡る

 

 

ジョンウォーターズの「マルチプルマニアックス」冒頭や、丸尾末広の漫画「少女椿」、江戸川乱歩の「踊る一寸法師」など見世物小屋が舞台の作品は数あれど、昔はこんな文化があったんだなぁとまさか現代にもまだ見世物小屋があるだなんて思いもしなかった

 

思っていたのに、見世物小屋は今もまだ見ることができると知ったのは、これも変な話だがファッションや音楽などのカルチャーを取り扱うYouTubeチャンネル「McGuffin」で「ゴキブリコンビナート」を紹介する動画を見たからだ

 

 www.youtube.com

 

 

ヒップでホップでナウでヤ〜ングなチャンネルだと思っていたのに、突然ゴキブリコンビナートだの、大分県にある「書肆ゲンシシャ」を紹介するだのアングラ路線のカルチャーも扱うようになった

 

さっそく見に行こうと思い立ったものの、ゴキブリコンビナートの花園神社での公演は2024年以降やっておらず、一応東京のライブハウスで定期的に活動しているっぽかったので、三軒茶屋にある「heaven's door」と呼ばれる、過去にフロアに油をまき、火をつけるパフォーマンスでちょいと問題になったライブハウスでゴキブリコンビナートを見に行ったことがある

 

ライブハウスなので見世物を披露するということはなく、なんなら慢性的な人手不足らしく、壇上に上がった男1人を除いて段ボールで作った人の絵をメンバーに見立てて、政治的な音楽を歌うパフォーマンスを披露していた

申し訳程度に内臓ぽい何かを撒き散らしてもいた

 

映画の内容の話をしろと思った?

 

映画はそりゃ面白かったけど、監督が学生時代に作った映画なため、一本のドキュメンタリーとしては荒のある作品でもある

特にドキュメンタリーにおいてナレーションで全てを説明してしまう演出は批判されがちだと思う

フレデリックワイズマンのように四無主義に徹しろとまでは言わないが、それにしても唐突の自分語りの部分は、ほんと唐突だった

 

とはいえリアルな見世物小屋の一座の生活を知ることができる映画なんて、おそらくこの作品くらいなため見ないという選択肢はない!

 

奥山監督は作品を完成させた後も大寅興行社の仕事を手伝っているらしく、何かの機会に見に行ったら監督にも会うかもしれない

 

まーた話は逸れるが、奥山監督の他の作品に「odoriko」というストリップ劇場の踊り子たちに密着したドキュメンタリーがあるのだが、これも機会に恵まれず見れていない

 

見世物小屋と同じくストリップ小屋も消えゆく文化

関西の老舗のストリップ小屋「東洋ショー劇場」が営業停止処分を受け、つい先月も新宿の「ニューアート」というストリップ小屋が店じまいをした

「浅草ロック座」や渋谷の「道頓堀劇場」上野の「シアター上野」などはまだあるものの、いつまで営業が続けられるかわからない

哀愁を誘う話だね

 

DVD化されていない見世物小屋映画といえば、少女椿のアニメーション映画「地下幻橙劇画 少女椿

 

 

話のオチが見えないので、唐突だけどこれで終わり

 

 

 

見世物小屋とフリークスショーについては「異形と周緑から読む、もう一つの文化史」というサイトがおすすめ

 

 www.subculture.at

 

遠い道玄坂

常盤新平の小説「遠いアメリカ」は日本の田舎でアメリカの雑誌やペーパーバックを読み耽りながら、遠い異国に憧れを抱く青春小説だ

生まれ育った環境を卑下し、自分とは遠い世界の文化に思いを馳せ、羨ましく思う気持ちはめちゃくちゃ共感できる

 

アメリカのカルチャーとは話が変わるが、東京への憧れの眼差しにも同じことが言える

とはいえ、テレビもねぇ、ラジオもねぇ車もそれほど走ってねぇオラこんな村いやだ〜レベルの田舎で育ったわけではないが、雑誌「東京人」にコラムの連載を頼まれたら、詳しくないので、と断るくらいにはシティーボーイというわけでもない

 

自分の憧れの眼差しは現代の東京じゃあなく、なぜだか昔の渋谷の道玄坂に向いている

おそらくかつて存在した道玄坂のロック喫茶、ジャズ喫茶での経験談を語る個人ブログを読み漁ったからだろう

 

今のように手軽に音楽が聴けない時代、レコードを聴きに喫茶店に入り浸り、仲間と音楽談義を交わす

自分の子供時代の音楽関係の思い出というと、そのほとんどがネットで音楽をディグり、サブスクで聴くところまでしかない

どこか味気ない

 

というわけで、実際に道玄坂百貨街に足を運び、1969年にオープンした老舗のロック喫茶「B.Y.G」に行ってみた

壁にはここで歌ったアーティストのサインがズラリと書かれ、70年代には高田渡はっぴいえんど頭脳警察友部正人などがライブをしていたらしい

店の中ではレコードがかかり、煙草の匂いが充満し、外観内観、店内の雰囲気もおそらく昔のまま

 

でも音楽を聴いてる客は1人としていなく、なんなら音楽の音量が小さく、周りの客の恋愛駄話に音がかき消されて聞こえない

昨今のレトロブーム、喫茶店ブームで若い客が増えた弊害ともいえなくもないが、需要のされ方が時代と共に変わるのは必然だし、そもそも潰れる寸前でクラウドファンディングまでしていた喫茶店なため、客の入りが多くなるのはいいことだろう

 

だが、マニアックな需要のある店はマニアックな需要の受け皿であり続けてほしいと思ったりもする

なぜなら東京の魅力は、多様化した趣味や需要をそれぞれの街、それぞれの場所で満たせることにあり、なんならそこから同じ趣味の人同士のコミュニティが生まれたり、草の根的な活動から新しいカルチャーが生まれたりと、場所とカルチャーと人間関係が密接に結びついているからだ

 

再開発などにより均一化され、全てが同じようなショッピングモールと化した街は、愛着が湧かず、ここに行けばこういう奴らに会えるというような個性や楽しさもない

高円寺だったらバンドマン志望、お笑い芸人志望など誰でも受け入れてくれるみたいな雰囲気があったり、恵比寿や丸の内だったら悪趣味なブルジョワ達が贅沢の限りを尽くすという個人的なイメージがあったりと、それぞれの街、それぞれの文化、住む人々がいて、街はコミュニティが生まれ、集まるための憩いの場所だったのに

 

なんか雑に色々書いてたら東京再開発批判の話になってきたが、あれ?なんの話だっけ?

まぁ、色々書いたけど、あくまでも「遠い道玄坂」な記事なので、生まれも育ちも東京です!なシティーボーイは反論したくなる部分もあるかもしれないが、俺の考える憧れの東京かくあるべしという話なので多少のツッコミどころがあったとしても見て見ぬふり、あるいは指摘していただき、どこが戯言なのかご教示願いたいのだが

 

あ、思い出した喫茶店の話か

俺だって、かつて存在した「ブラックホーク」で私語禁止なのに喋って店員に注意されたかったよ

まぁ名曲喫茶ライオンはまだあるし、カレー屋「ムルギー」も台湾料理屋「麗郷」もまだあるけどね

 

セゾン文化の栄光と衰退もみてみたかったな

ちなみに、渋谷のパルコでは今敏のパプリカとコラボし、パルコグランバザールを開催していた

 

昔のカルチャーは文献でしか知ることができない 寺山修司じゃないが、書を捨てよ町へ出ようができないじゃないか

恋文横丁?セゾン文化?太陽族みゆき族?しらねぇよ!

「Marcel et Monsieur Pagnol」公開に向けて シルヴァン・ショメのフィルモグラフィーを振り返る

フランスのアニメーション監督シルヴァン・ショメの新作映画「Marcel et Monsieur Pagnol」が、カンヌ国際映画祭2025で上映され、海外では10月15日に劇場で公開された。

日本での公開は決まっていないものの、いずれ日本でも観ることができるだろう今作の鑑賞に先駆け、今までの仕事をアニメーション作品に絞って振り返る

 

 

 

 

ショメについて簡単が概要を紹介 

 

 

フランスに生まれ、高校、大学と美術を学んだ彼は、Richard Purdum studioにアニメーターとして就職し、コマーシャルの制作を行う。

コミックの作話を手がけるようになり、大学在学中に出会ったバンドデシネ作家「ニコラ・ド・クレシー」と共に「レオン・ラ・カム」(Léon la Came)を制作する。

1巻目は日本でも翻訳され、読むことができる。

ニコラドクレシーと出会ったことで、世界観や作画の面で、ドクレシーからの影響をその後の作品からも感じることができる。

 

 

 

その後ニコラ・ド・クレシーと短編アニメーション「老婦人とハト」を手がける。

セリフが少なく、デフォルメされまくったキャラクター造形や独特なストーリー展開が見どころ。

公園で鳩に餌を与える老婦人からご飯を貰いたい主人公のおじさんが、鳩の変装をして乞食をしにいくという謎のストーリー。

フィルモグラフィー全体を通してみても、今作は特にグロテスクでホラー要素が多いように感じる。

百聞は一見にしかずということで…

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一応、ニコラドクレシーのブログなるものも存在する

ndecrecy.hatenablog.com

更新はないので、動向が気になる人はニコラドクレシーのインスタをフォローするのがオススメ

最近日本に来ていたらしい

 

books.shopro.co.jp

 

 

 

 

長編初作品「ヘルヴィル・ランデブー」

ニコラドクレシーは携わっていないものの、ドクレシーのラフスケッチを勝手に使ったとして盗作したのではないか議論が起こったらしい。

マフィアに連れ去られた息子を助けるべく、お婆ちゃんと犬が奔走するというストーリー。

キャラクターだけでなく、建築物でさえも極端に誇張しデフォルメする作風で、例えば自由の女神なんかはアメリカらしく(?)だいぶふくよかな見た目になっている。

 

 

 

 

 

 

 

「Winterthur - A Town Called Today」

 

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保険会社のコマーシャル

todayと呼ばれる街の住人が計画を立てることで明日への恐怖を乗り越えていくというストーリー

 

 

 

 

イリュージョニスト

「ぼくの伯父さん」や「トラフィック」資金不足で監督自身が破産に追いこまれた「プレイタイム」でお馴染みのジャックタチが生前に執筆した脚本を元にした作品

ジャックタチ作品のようなロングショットで背景のキャラや物の動きが詳細に描かれ、ヘルヴィルランデブーと比較したらキャラクターデザインのデフォルメ具合も抑えめな気がする

 

 

 

 

「The Lake District Cheddar」

 

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これもコマーシャル

グラスゴーの広告代理店のために制作され、映画館で上映されたらしい

 

 

 

 

 

「Abilify - Bathrobe」

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医薬品のcm

女性が繰り返し経験するうつ状態が、

意思を持ったバスローブとして象徴的に描かれている

 

 

 

 

 

「Stromae - carmen」

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フランスのアーティストstromaeのミュージックビデオ

SNS社会を風刺した内容でド直球にもどこかで見たことのある青い鳥が登場する

 

 

 

 

「ジョーカー・フォリアドゥ」

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冒頭の短編アニメーションをシルヴァンショメが手掛けている

ジョーカーに関してはシルヴァンショメが制作する意味が特になく、ルーニーテューンズ路線を前面に押し出して作ればよかったのにと思ってしまう

 

 

 

 

シンプソンズ  カウチギャグ」

シンプソンズのオールニングでお馴染みのカウチギャグでもシルヴァンショメ担当回が存在する

シンプソンズの面々がなかなかにグロテスクな作画になっており、ホーマーの太りっぷりが誇張され、ケツがエゲツナイことになっている

 

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アニメ作品以外にもオムニバスの実写映画「パリジュテーム」でヴェスクレイヴンやコーエン兄弟、アレクサンダーペインやアルフォンソキュアロン、ガスヴァンサントなどと1エピソードを手掛けている

 

 

 

最新作の「MARCEL ET MONSIEUR PAGNOL」は実在の小説家、映画監督であるマルセルパニョルの少年時代から青年時代までを描く内容になるらしく、予告を見るだに影などの描写がさらに細かくリアルになっており、日本公開が楽しみ

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Archie Comicsとsugar sugarの話

Apple tvのドラマ「sugar」1話のエンディングで流れる曲「sugar sugar」

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エンディングで流れた曲はボブマーリーがカバーしたバージョンだが、元ネタはアーチーズという架空のバンドが歌った曲で全米の年間チャート1位になったこともある

 

アメリカの長寿漫画「アーチーコミック」のキャラクターたちが歌い、プロデューサーはモンキーズを世に送り出したドンカーシュナー

 

アーチーコミックスはティーンエイジャーものの漫画で、日本でも71年から「アーチーでなくちゃ」というタイトルでアニメが放送されていたらしいが、世代じゃないので見てない

 

Netflixのドラマ「リバーデイル」はアーチーコミックスを元にしたドラマで、アーチーコミックスのCCOであり、gleeやスーパーガールなどのドラマを手がけたロベルト・アギーレ=サカサが制作した

 

さらにインド映画版アーチーズなるものも存在し、これもネットフリックスで配信されている

 

アーチーコミックスが原作のアニメは他にも「かわいい魔女サブリナ」があり、これも日本で放送している

ドラマでもサブリナは1996年から2003年まで放送され、日本でも放送された

その後Netflixでも「サブリナ ザ・ダークアドベンチャー」というタイトルでドラマが制作された

 

最近だとチャーチズが原作漫画に出演していたり、作画を手がけたボブ・モンタナがモデルとした実在の人物たちを探しながらボブモンタナの過去を紐解くドキュメンタリー「Archie's Betty」などが制作された

 

一応Kindle unlimitedでも読むことができ、マークウェイド版のArchieも読むことができる

マークウェイドは、ヒーローが引退した世界を描いた作品「キングダムカム」の原作を手がけたことで有名