なんて最低に輝いてるんだ

「なんて最低に輝いてるんだ」はロバートクラムのドキュメンタリー映画から       映画 洋ドラ カートゥーン バンドデシネ 音楽 読書 旅行 イラスト 写真 カクテルなどなどよくわかんない謎のブログ

planet comic.jpより「メタル・ユルラン」についての解説

今はなき海外コミック専門webサイト「planet comic.jp」

ブログなどのデジタルメディアの情報はブログ閉鎖などにより、いとも簡単に喪失してしまう。

マニアックな情報は大抵、謎の人物が記した個人ブログをディグると見つけられるものだが、そういった記録が失われていくのは悲しいのう

 

というわけで、ただ俺がこの記事を後々見返してバンドデシネについての情報を思い出したいがために、知らんサイトの情報をそのまま転記します。

誰も読んでないブログだし、金とってるわけちゃうし、今はなきサイトだし、大丈夫だよね?

問題あったら消します

 

メリーっクリスマス! えっ、誰だコイツ?じゃと、何じゃ冷たいのう、もう忘れられてるのか……。わしじゃよ。うぉっちゃーじゃよ。若いもんは冷たいのう。もう年の瀬も押し詰まっておるから、はやいとこ仕事だの掃除を片づけて、暖かい部屋でぱーちーをしたりとか、こたつでTVを見たりとかしたいっていうことなんじゃろ。わしのことなんか、どーでもいいに決まっとる。何じゃい、フンだ。……え?いじける前に質問を片づけろじゃと?……そうじゃな……ずっとこたえを待たせておるものなあ……そりゃ、忘れられても……しかたないやな……わ、わしが悪かった……ゴホゴホ……
 
 久しぶりだから照れくさくて、ちょっと寸劇をかましてみたが、ま、てけとーにここらでいいとしてお便りじゃ。

 「フランスの“ヘビーメタル”や“メタル・ユルラン”について、あまりよく知らないので教えてください。この2つは、同じコミックなんですか?」(服部広毅 さん)

 「バンドデシネとアメコミの違いはなんですか?」(Co.ek さん)
 
 うー、みんな難しいことを言うんじゃのう……
 フランス語で、コミックを「バンドデシネ」、略して"BD"(ベーデー)と言う。Bande Dessineeは「デッサンの描かれた帯」という意味じゃ。なぜ「帯」なのかということじゃが、英語のComic Stripという単語がよく当てられているところを見ると、連続コママンガ、そして映画のフィルムからの連想じゃないかのう。 また、バンドデシネには9th Art(9番目の芸術)という別称もある。(1)文学(2)音楽(3)絵画(4)演劇(5)建築(6)彫刻(7)舞踏(8)映画に続く芸術表現とされておるのじゃよ。どうじゃ、高尚じゃろ。ここからしても、日本のマンガやアメコミと違う認識を得ているメディアということがわかるじゃろう。
 このページを見ているようなマンガ読者のみんなには、“バンドデシネ”といえばフランスの、なんだか地味で、でも描きこみはすごくて、いい装丁の高価な本、という認識があると思うが、実際には「フランス語で描かれたコミック」がバンドデシネなわけじゃからして、世界的には、“バンドデシネ”といえばフランス語で出版されているベルギーコミックの方が有名だったりするのじゃよ。

 バンドデシネの歴史は古く、はじまりは1830年からとされておる。フランスの新聞の風刺マンガからのスタートじゃ(現在バンドデシネというジャンルを語る際には、こうした風刺コママンガは除外されておるがの……)。 1890年代末、フランスでははじめてのコミックキャラクターと言われる「LA FAMILLE FENOUILLARD」が新聞連載マンガとして誕生。とんで1930年にはベルギーで、ディズニーの台頭に対抗しようとしたデュプイ社が、ベルボーイのスピローを主人公にしたバンドデシネ「スピロー」を発行して大ヒットさせた。ついで、同じくベルギーで「タンタン」が発売され、ベルギーだけでなくフランス語圏でバンドデシネは大変な人気を得たわけなんじゃ。1960年代にはフランスで「アスタリスク」という、ローマ時代を舞台にしたコミックが発売されて大ヒット、これも国民的人気コミックとなっておる。ととてつもない駆け足のブリーフ・ヒストリーだったがカンベンしてくれい、なんせいくらわしでも、どうにもフランス語が苦手なんじゃ。こういう歴史は例えば、ベルギーのバンドデシネセンターCentre Belge de la Bande Dessineeや、フランスの国立バンドデシネセンターCentre National de la Bande Dessineeなんかのページに紹介されておる。
 んでもってじゃ、ここまでの時代の作品は全部子供向けで、週間ペースで出されていることがほとんどだったんじゃ。今日の“バンドデシネ”という言葉で連想するような、じっくり描きこまれた大人向けの芸術作品というものが生まれてくるのはごく最近のことなんじゃ。

 バンドデシネの今のこの状況を創り出したのは、フランスの前衛的コミック誌「メタル・ユルラン」の創刊によるところが大きい。1975年、それまでの子供向け商業誌ばかりという風潮に背を向け、新しい時代のバンドデシネを作ろうというコンセプトで、ユマノイド・アソシエというマンガ家集団がたちあげた新雑誌が「メタル・ユルラン」じゃ。ユマノイド・アソシエのメンバーには、メビウス(ジャン・ジロー)、フィリップ・ドリュイエ、ジャン=ピエール・ディオーネ、バーナード・ファルカシュといった作家たちがいた。特に、メインのマンガ家として活躍したメビウスの影響が大きく、コミックは次第に芸術作品として認められていくことになる。そして量産されず、クオリティが追求され、知的な大人のためにしばしば哲学的内容を含んで描かれる現在のフランスの“バンドデシネ”スタイルが完成するわけなのじゃ。
 このフランス製バンドデシネは世界中のコミックシーンに大きな影響を与えた。世界中のどこの国でも、コミックはやはり子供むけで、量産される商業誌での掲載だったから、衝撃は大きかったわけじゃな。
 1977年には「メタル・ユルラン」のアメリカ版「ヘビーメタル」誌が出版されることになった。そもそもはな、サブカル系のユーモア雑誌「ナショナル・ランプーン」のフランス語版を出すためにパリへ渡っていたレン・モーゲルが「メタル・ユルラン」を見て興味を持ち、アメリカでの出版権を得たのがはじまりなんじゃ。ちなみにモーゲルはのちに「ナショナル・ランプーンズ・アニマルハウス」などの映画プロデューサーにもなったところから、「ヘビーメタル」もこの後2作の映画が作られることになるのじゃよ。もう一つちなみに、2作目の「ヘビーメタル:FAKK2」は日本語版DVDが今年の3月にリリースされてるのじゃ。

 ともあれ、「メタル・ユルラン」より大規模なマーケットを持つ「ヘビーメタル」によって、バンドデシネは世界中に知られていくことになる。「ヘビーメタル」は、当初フランスの作家を英語版で紹介する形だったが、そのクオリティの高さにひきつけられたマンガ家たちが集まりはじめたこともあり、しだいにアメリカやその他の国出身のマンガ家の作品も掲載されはじめた。リチャード・コーベン、フランク・フラゼッタ、サイモン・ビズレーなどの超絶技巧派イラストレーターたちのコミックが掲載されていく。また、アメリカならではのロックやサイケなどのサブカル文化も取り入れた「メタル・ユルラン」とはまた違うスタイルが生みだされ、アート的なコミック雑誌の最高峰を極めたのじゃ。 だが80年代後半にはその勢いも失速しはじめ、月間で出版されていた雑誌も隔月へと落ちこんでいく。その後、1991年に自費出版の「ミュータント・タートルズ」の大ヒットでひと山当てたケビン・イーストマンが「ヘビー・メタル」誌を買収してからも、隔月で雑誌が出されておる。現在はファンタジー・グラフィック・アートの雑誌としての色合いが強く、創刊時の先鋭的バンドデシネの雰囲気はもうないが、やはりそれでも一つのジャンルを築いている雑誌として認知されておるんじゃよ。
 さっき映画の話が出たが、「ヘビーメタル」の世界観をベースにしたゲームのリリースもあった。2000年には2作目の映画をベースにした「ヘビーメタル:F.A.K.K.2」(P&A; GAMES)2001年には「ヘビーメタル:ジオマトリックス」(カプコン)が日本リリースされておる。どっちもそのオフィシャルサイトが残っておる。こうした日本語サイトを訪れれば、なんとなく“ヘビーメタルらしさ”が見えてくると思うので、よくわからんという人は行ってみたらどうじゃろか。

 一方、本家「メタル・ユルラン」も同じく80年代に失速して1987年にとうとう廃刊しておる。だが2002年に入ると、ユマノイド・アソシエのアメリカ拠点であるヒューマノイド・パブリッシングから「メタル・ユルラン」がSFコミック雑誌として再び創刊されたのじゃ。フランスとアメリカのマンガ家を取りまぜて作品掲載するところは、往年の「ヘビーメタル」誌に近いところがある。じゃが、現在の「ヘビーメタル」に比べると、新生「メタル・ユルラン」はグラフィックへのこだわりよりもコミックの面白さに比重を置いているように見受けられるのう。かたわらヒューマノイド・パブリッシングは、もちろん、メビウス、エンキ・ビラル、ヒネメスなんかの“バンドデシネの巨匠”の英語版も出版して、バンドデシネ文化を護っておるがな。
 
 どうじゃ、わかったかな? あ~~、2つも質問に答えちゃって、今回はさすがのわしもちかれたぞい。そろそろわしもコタツに入ってTVでも見ながら休むことにしようかの。じゃ~みんな、よいお年をな。おっと、年末年始にコミックを読んで疑問がでてきたなら、わしに聞いてくれたまい。じゃな。
 

 

ロバートクラムについて知っていること

市役所で生活保護の審査にやってきた猫のフリッツ、職業指導の説明会をすっぽかして家に帰ってマリファナをキメ、おっぱい丸出しの嫁と喧嘩して家から追い出されてしまう。

反省して仕事を探すどころか、友達から酒を貰いグデグデになるまで飲みまくり他の女と浮気する。

この話、吾妻ひでおの漫画の一節じゃないですよ、アメリカのアンダーグラウンドコミック「fritz the cat」です。

猫のフリッツだなんて可愛らしいタイトルでありながら、絵はゴチャゴチャとして汚く、話は無駄にリアルで読んでいて鬱になりそうだ。

海外マンガを日本に紹介した第一人者、小野耕世はクラムの絵を「これがリアルな人間だ」と紹介している。

 

ロバート・クラムの描くキャラクターは、いずれも、ずんぐりと、まるっこく、とくに下半身が、大きい。足が、ばかでかい。

クラムランドを歩く人間たちは、まず、第一に、汗くさい。スマートではない。ダンゴ島で、ポケットに手をつっこみ、ぶつぶつつぶやきながら、街の裏を歩く若者。それより、まあ、通常の分けかたでいえば、エリートといわれる背広をきた男は、顔じゅうしわだらけで、汗をたらし、メガネをかけ、暗く、おしだまっている

つまり、この男は、なにものかというと、平均的な、我々の姿だということになる。

 

初めてフリッツザキャットの名前を聞いたのはいつだったか。

アングラコミックの存在を知ったのはクラムからではなく、アメリカの風刺雑誌「MAD」からだったと思う。

簡単に歴史を辿ると、フレデリックワーサムなる心理学者がコミックが子供に悪影響を与えると批判し、それにより宗教団体だのなんだのに槍玉にあげられたコミック業界は1945年に自主規制コードを設ける。

映画スパイダーバースの冒頭で画面に映るこのマークがComics Code Authority(CCA)という、かつてアメリカの漫画を自主規制していた組織の認証マークだ。

コミックスコードは制定される前、人気だったホラー雑誌のひとつECコミック(代表作クリープショーは映画化もされている。監督は俺たちのジョージAロメロ!脚本はスティーブンキングだ)から、ハーヴェイカーツマンなる男が「MAD」を生み出し、現在のような大人向けのユーモア雑誌に脱皮した。

カーツマンの「MAD」はアンダーグラウンドコミックの先駆けとなった。

ロバートクラムが活躍したのは60年代、クラムはカーツマンを崇拝していた。

ちなみにカーツマンのユーモア雑誌「help」にクラムは旅行スケッチを掲載している。

1960年代のアメリカでは、若者文化や反体制運動が盛り上がり、サンフランシスコはヒッピー文化やサイケデリック・アートの中心地のひとつだった。

先述した自主規制コードの影響を強く受けていたコミック業界に反旗を翻すべく、クラムは『Zap Comix』なるアングラコミック雑誌を出版する。これは大手出版社を通さず、独立した形で制作・販売された。

なんとパンクな男だクラムよ!

何でも自分たちでやらなきゃならないと考えたクラム達は中古の輪転機を購入し、印刷の勉強をした。作者と発行者が一体になっているからこそ、描きたいことを自由に描くことができたのだ。

もう少しロバートクラムという男の人柄に注目してみよう。

 

「彼くらいの人気と実力があれば、第二のディズニー帝国を築くことだって可能なんだ。ところが、彼がしていることといえば、なんとかして、自分をスターにさせまい、ということなんだ」とジャクスンが言った。実際には、ロバート・クラムは、スーパー・スターであって、たとえば、「プレイボーイ」誌は、パロティ漫画「リトル・アニーファニー」のなかで、登場人物がアンダーグラウンド新聞を読んでいる場面を描き、その新聞に、クラムの漫画が載っていたことがあった。ほんの一場面にすぎないが「プレイボーイ」は、クラムに、莫大な金を支払い、さらに、1ページ五百ドルで、クラムの作品を載せようとした。だが、クラムが頑として断ったので、ギルバート・シェルトンが、描くことになった例があるほど、クラムは、自分を護ることに懸命で、いつもは、サンフランシスコより北へ、自動車で二時間ほどの、ポッター・ヴァレイのコミューンで、電話のない生活をしている。

 

クラムの人柄について深く知るなら、ドキュメンタリー映画を見るといいだろう。

上記の通り、クラムという男は少しばかり自閉的で、ドキュメンタリーを観る限り女性蔑視的とも思える人物で、どこか風変わりな性格は家庭環境に起因するものだと思えなくもない。

母はメンタルが不安定でおそらく躁鬱病。

クラムの兄チャールズはマンガが好きでロバートも兄の影響でマンガを描き始めた。

クラムの兄弟(5人いるのだが)は精神に病を患っており、クラムは兄弟の様子を間近で見て育ったのだ。

映画で語られるところによると、クラムの弟

は18歳で痴漢を始め、地下鉄で中国系の女性を狙っていたらしい。

街を物色して周り、ショーツを履いた少女を発見、後ろに立ちショーツを引きず下す、こんな弟の変態エピソードを聞きながら笑いを抑えきれないロバートクラム。

その後弟は長いヒモのようなものを口の中に入れ、釘が打たれた板を取り出す。瞑想のためものらしく、苦痛を制御するためだと言って釘の打たれた板の上に座る。2時間座りヒモを定期的に体内に入れ、尻からヒモがでてくるのに3週間かかると語る。

クラムの悪趣味な作品の完成までの道のりは、このドキュメンタリーを見れば全て納得がいく。

 

 

そんな彼も今じゃメンタルが安定したのかなんなのか、バンドを結成している。

「R. Crumb & His Cheap Suit Serenaders」は熱心なレコード収集家であるクラムとRobert Armstrong、Al Dodge、映画監督のテリー・ツワイゴフがメンバーとして在籍している20年代のアメリカ音楽を現代に持ち込んだバンドである。

クラムは「John Heneghan」なるYouTubeチャンネルで迫真の演奏も披露している。

www.youtube.com

 

 

ドキュメンタリー映画「クラム」の監督テリー・ツワイゴフは海外アンダーグラウンドマンガの実写映画でよく聞く名前であり、他にダニエル・クロウズ原作の名作「ゴーストワールド 」や「アートスクールコンフィデンシャル」を監督している。

 

 

 

今、フリッツザキャットの原作コミックが読みたいと思ったとしても読む手段は少ない。

日本で4号までしか出版されなかった海外マンガ専門雑誌「woo」にて、数ページ分だけ小野耕世の翻訳で掲載されているので、そこで読むか、あるいはwooのムック本としてフリッツザキャットのみが掲載されている本が存在するのでソイツをどこからか手に入れてきて読むかしかない。

 

ちなみに「フリッツザキャット」はアニメーションで映画化されている。

この映画の特徴は、ふたうのリアリズムにある。ひとつは、背景となるニューヨークの市街を、徹底した写真撮影(スチル・ロケ)を行い、それに基づいて描いたこと。もうひとつは、登場する黒人プラック・パンサー党員の声、売春婦の声なと、すべて現地で録音した声をつかったこと(いわば、音声のロケ)で、荒廃した都会の雰囲気が、実感を持って再現されている。

監督はラルフバクシ、代表作は実写のロードオブザリングよりも前に映画化されたアニメーション版の「指輪物語」、他にも「アメリカンポップ」という作品ではロトスコープという実写をなぞってアニメーションを作る技法を使っており、普通の手描きアニメとは異なる生々しさがある。

話は逸れるが「ファイヤーアイス」という作品は「英雄コナン」(シュワルツネッガーの実写版コナンザグレートが有名)の小説の表紙絵で知られるフランク・フラゼッタとコンビを組んで制作したファンタジーアニメーションであり、「シンシティ」や「スパイキッズ」の監督ロバートロドリゲスがリメイクする企画もあったという。

 

 

クラムは日本にもカルト的な根強いファンがいるようで、探してみると日本のファンサイトがあったりする。

https://www.tcp-ip.or.jp/~jungle/

 

と、まぁクラムについて延々と語ってきたわけだが如何だっただろうか。

個人的には、クラムの作品はそれ自体を純粋に楽しむというよりも、アウトサイダーアートを楽しむときのように、作者の生い立ちや背景にあるエピソードも含めて味わうことをおすすめする。

というわけなので、テリーツワイゴフの映画「クラム」は必見なのです。

【喫茶店放浪記】名曲喫茶ネルケン

いつか高円寺に住みたいと前々から考えてはいたものの、なぜ草加に移り住んでしまったのだろうか。

まぁ事情を話すと、自分の身の上話を長々とする羽目になるので省こうと思う。

キャバクラの客引きで夜の草加は賑やかになり、時たま、およそ人間のものとは思えない声色の雄叫びがアパートの一室から聞こえてきたりするのだが、それに比べて高円寺のなんと健全で文化的なことだろう。

思いつくのは古着、古本、レコード、古びれたアパート群、夢を追い人、人生が停滞している若者等々…。

ちなみに俺はこれらのどれもに趣味、境遇が当てはまる。夢追い人ってところは当てはまらないか、ただの特に理由もなく諸々が停滞している体たらくな若者。

もう若者って歳でもないか、来週で24だぜ、どうするんだこれ、誰か助けてくださいな。

高円寺に足を運んだ理由は特にありませんで、ただダラダラと時間を持て余していたので、いずれ移り住むことになるであろう場所で散歩をしてみようなどといった、年金暮らしの老人のような考えに至ったのであります。

古着屋や古本屋をいくつか見て回り、昼の時間。

高円寺には「エセルの中庭」「ルネッサンス」「ペリカン時代」など興味深い喫茶店が多々あるのだが、そのどれでもなく特に理由なくフラッと立ち寄ってみた場所が「名曲喫茶ネルケン」

名曲喫茶とは渋い音質でクラシック音楽を楽しむことのできる喫茶店であり、スパルタ教師のスパルタ授業ばりにお喋り厳禁な喫茶店のことをいいます。

店に入ると、マギースミスみたいな上品なお婆様に迎えられ、とりあえず窓際の席にお座り。

席は新幹線のように向きが一方通行になっており、2人いたら向かい合って座ることのできるテーブル席は少ない。

いつも通っている草加のトムズコーヒーがグッドフェローズだとしたら、ネルケンはゴッドファーザーのような重厚感があり、身を置くと緊張感を感じるため、100%純度のリラックスができる空間とはいかなかった。

部屋にはギリシャ彫刻だの絵画だのが飾ってあり、ここはおそらくボンクラ映画小僧の俺が来ていい場所じゃないんだろう。

anyway(ニヤッ)、入ってみたのだから何かしら注文しないと変人を見る目で見られてしまう。

白い目で見られるのは俺の人生通して最大の課題であるのだからしょうがないのだが、今この場限りはジェントルマンに振る舞いたいものだ。

とりあえずコーヒーを注文。うん、普通に美味しい!特別美味しいとかじゃなく普通のコーヒーの味で普通に美味しい!

こういう時、何か上手い食レポができればいいのだが、コーヒーについて詳しいわけでもなく、池波正太郎のような語彙力があるわけでもないので、普通に美味しいとしか表現できないので、そこんところは誠に本当にめちゃくちゃごめんなちゃい。(テヘペロ)

コーヒーを飲みながら、今後の人生について考える、すぐ飽きてスマホを触り出し何をするかと思ったら今日の予定の確認をし始める。

この後も草加で予定があるのだ。高円寺にはほとんど気まぐれで行ったため、予定に間に合うかどうかわからない。

まぁおそらく間に合うだろう、この超多動超直感型成り行き任せライフスタイルは、あのPOPEYEでもホットドッグプレスでも真似しようとは思わなかろう。ウッディアレンはセゾングループのCMで「おいしい生活」などと書かれた紙をピラリと見せたが、俺が一言紙に書き添えるなら「くるしい生活」だろう。

経済的にも精神的にも…。

コーヒーを飲み干し席を立つ。

600円

いつもトムズコーヒーで飲んでいるので(一杯250円くらい)

喫茶店でのコーヒーの金銭感覚、(通称コヒ感)がバグってしまっているのはよくない。

上品で贅沢な空間がよかったので、余は満足じゃ。

高円寺の小さな葉巻と銀座の貧乏人

高円寺に上陸、特に行きたい場所もないので、視界に入った古着屋に立ち寄ったり、古本屋でstudio voiceのバックナンバーを見たりする。

高円寺は観光するところではないかな、住んだら便利だと思うけど。

結局やることがないので、特に理由なく煙草屋に向かう。

「こばやし米店」は紙タバコならなんでもござい、パイプがガラス越しに飾られていたり、見たことない巻きタバコが売っていたりと興味深い。

パイプや煙管、巻きタバコ界隈は最近気になってはいるものの、手を出せていないので、興味深く見て回る。

店の奥の方にチョコンと、俺に買って欲しそうに居座る商品を発見。

リトルシガーと呼ばれる、小さな葉巻、一本160円。

2本買って、1本は行きつけ(ワケあって、もうあまり行きたくない)の居酒屋のマスターにプレゼントするとしよう(と、この頃は考えていたのだが、結局受け取ってくれなかったので隣の席の客にプレゼントした、俺も試しに吸ってみたかっただけで2本もいらないのです)

近所の煙草屋には極太の1本1000円くらいするガチムチの葉巻があるのだが、そいつに手を出すのはまだ早い、リトルシガーから練習しよう。

買ったのは「swisher sweets」という名前のもの。有名なんですかね?

両端カットでフィルターがついていなく、咥えるのがなんだか怖い。

タバコを吸う時、よく肺まで吸わない奴はバカにされる風潮があるのだが、葉巻の場合は口腔喫煙が基本らしい。

吸ってみてレビューしてみてもいいのですが、映画の悪役よろしく、何か特別な出来事があった日に封を開けて楽しむとしよう。

フラッと高円寺に足を運び名曲喫茶でコーヒーを嗜む、煙草屋でリトルシガーを買って帰りは読みかけの常盤新平のエッセイを読む。

なんと、おいしい生活、これをおいしい生活と呼ばずしてなんと呼ぶか!コン畜生め!

常盤新平といえばアメリカへの憧れ、特にニューヨークへの。

ハーパーズバザーやヴォーグ、ニューヨーカーを読んで断片的にアメリカを理解する。

俺にもありますよ、アメリカへの憧れ、まぁカルチャー限定での憧れにはなりますがね、住みたいとはまったく思わないです。

場所は変わって日比谷。

日比谷に存在したAMERICAN PHARMACYというドラッグストアには、アメリカから輸入された化粧品や日用雑貨が並んでいたようで、小野耕生のエッセイで初めて知りました。

常盤新平からアメリカの雑誌カルチャーやマフィアについて学び、小野耕世から海外のマンガ文化の理解を深め、これをセゾングループのキャッチコピー、おいしい生活と呼ばずしてなんと呼ぶか!

というわけで、実際にアメリカンファーマシー(現在は大手町の丸の内ビルの地下にある)に足を運びましたよー。

現在はもはや昔の面影はなく(昔のアメリカンファーマシーに行ったことはないが、噂に聞いていたアメリカのお菓子だの雑貨だのは見当たらない)普通のドラッグストアと化していた。

その後歩いて銀座日比谷有楽町と移動してみたものの、小野耕世がエッセイで語った場所は、まったく別の空間に様変わりしており、俺がアイビールックに身を包んだ、みゆき族にはなることはありませんでしたとさ。

弟のバイト先である「marunouchi base」でハンバーガーを平らげる。

その後、銀座までお散歩、道中、有楽町の「the stand」でカヌレを3つ購入しお土産としてお持ち帰り。

銀座に来たところで何が買えるわけでもなく、ロエベだのプラダだのの店舗に汚らしい土人の足を踏み入れてはみるものの、値段が高いだの安いだのリアクションを取る以前にそもそも値札が付いていないことが多い。いったいどれだけ高いのか、俺の年収より高いんじゃないかと考えると「パラサイト半地下の家族」の下の階に住んでいる側な気分にさせられる。他の店舗もショーケース越しにヨダレを垂らしながらただ眺めるのみ。

いつかパゾリーニの「テオレマ」の如く、どっかの独身貴族のハートを掴み、家族丸ごと乗っ取って改めて銀座を闊歩してやるぜ!

映画音楽の現在地

ゴダールの「軽蔑」という映画がある。

23歳独身無職の自分に響く内容ではなかったためか、中身の話をあまり覚えていないのだが、劇中何度も繰り返されるメロディは脳裏にベットリこびり付いて離れねぇ。

ポールトーマスアンダーソンの「マグノリア」はエイミーマンの音楽にインスパイアされて作られたというじゃあないですか。

この作品を初めて観たのは高校生の頃で、エイミーマンのwish upを登場人物がリレー形式でカラオケしていくシーンはカエルが空から降ってくるシーン以上に、この映画なんでもアリだなと衝撃を受けた記憶がある。

映画音楽っつーもんわだな、映画の本編以上に記憶にこびり付いてるってことがある。

「ワンスアポンアタイムインアメリカ」なんてノーランみたいな時系列で話が進むもんだから内容なんて忘れたよ!でも、モリコーネのデボラのテーマだけは覚えてる。そんなもんよ。

映画音楽の今と昔、映画音楽の現在地、digってみるのも面白いかもしれません!ヌッホッホッホッホ!

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かのルイアームストロングは1956年「上流階級」に出演し、ピンククロスビーやフランクシナトラなどと共演した。47年の「ニューオリンズ」ではビリーホリデイと、まぁなんとも美しい歌声を映画でも響かせていたわけですな!

同じくジャズの演奏家マイルスデイヴィスは58年にルイ・マルの「死刑台のエレベーター」でサウンドトラックを担当。

マイルスはその後リチャードドナーの「3人のゴースト」なんかにカメオ出演したりしている。

 

 

 

電子音楽をジャズの世界に持ち込んだことで有名なハービーハンコックはミケランジェロアントニオーニのよくわからんヘンテコアート映画「欲望」でサウンドトラックを手掛けている。

「欲望」には、かつてのヤードバーズが出演していたりと、まあなんとも豪華ですな。

ミュージシャンが出演している系映画でいうと、ジョンウォーターズの「クライベイビー」にはイギーポップが出演しております。

 

 

 

では時代を少し進ませて、最近の映画音楽事情についてお話ししましょう。

 

巨匠とミュージシャンの継続したコラボというのも、映画音楽界隈では見どころの一つ。

「ソーシャルネットワーク」からデヴィッドフィンチャーと組んでいるナインインチネイルズのトレンドレズナー。

「キラーズオブザフラワームーン」が遺作となった、スコセッシと組んでいるザ・バンドのロビーロバートソン、ポールトーマスアンダーソンとレディオヘッドのジョニーグリーンウッドのコンビなどなど。

スコセッシはザ・バンドのドキュメンタリー映画「ザ・バンドかつて僕らは兄弟だった」でプロデューサーを務め、ポールトーマスアンダーソンは「junun」というドキュメンタリー映画でジョニーグリーンウッドの音楽制作の裏側を撮影している。

 

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マックスリヒターの名前を初めて聞いたのは、ドゥニヴィルヌーヴの「メッセージ」からだった

クラシック音楽とエレクトロニカ、アンビエントミュージックを融合させたポスト・クラシカルというジャンルに位置する

「メッセージ」では「On the Nature of Daylight」が印象的に使われていた

クロエジャオの「ハムネット」やジェームズグレイの「アドアストラ」のサントラに参加。

「ヴィヴァルディ:四季―リコンポーズド・バイ・マックス・リヒター」は、ヴィヴァルディの「四季」をリヒターが魔改造し、再構成した作品。

 

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ルドヴィク・ゴランソンも今の映画音楽シーンを語る上では外せないだろう。

チャイルディッシュ・ガンビーノと共同で作曲した「this is america」でグラミーでいくつかの賞を受賞してというものの、お調子にのっているゴランソン君、「クリード」や「罪人たち」のライアンクーグラーと組み、「ブラックパンサー」ではアフリカのミュージシャンを呼んできて、アフリカンな楽器を使用してサントラを制作している。

その後もハンスジマーと変わってクリストファーノーランと組んでいたりしていて、個人的にお気に入りの作曲家。

 

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音楽界隈の人間が俳優として映画やドラマに出演するという話はよく聞く話であり、このあんちゃんねえちゃん、実はこんな役やってたんか、これからこんな映画に出演する予定なんかって話は退屈な無職生活を少し彩る程度の驚きに満ちている!

一例を申し上げますとですね、トロイシヴァンなんかは「ある少年の告白」でグザヴィエドランと共演しているわけだが、実はトロイシヴァンの少年時代には「ウルヴァリンxmen zero」でウルヴァリン役を演じていたりしています。

 

 

 

the weekendはフランクオーシャンのプレイリストムービーこと「waves」の監督、トレイエドワードシュルツと共に「Hurry Up Tomorrow」を制作し、脚本にも名を連ねている。まぁ正直この映画はどうでもいいので、この前にthe weekendが出演したドラマ「the idol」に出演していたスザンナ・サンという女優に注目して欲しい。なんて美しい歌声だろう!(おめめがハート)

 

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「ユーフォリア」の監督サムレヴィンソンが制作した今作はちょっとばかし監督の変態フェティシズムが前面に押し出されすぎてしまったためか、評価がいいとは言えないのだが、出演している俳優兼音楽家の人たちは一流で曲を聴くためだけにこのドラマを観てみるのもいいかもしれない

 

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「the idol」出演モーゼス・サムニーの「vintage」

 

 

 

 

 

 

「マーティンシュプリーム」にはタイラーザクリエイターが出演していたが、実はこの男、自分でアニメなんかも作ってしまっている。「

The Jellies!」はカートゥーンネットワークの大人向け放送枠adult swimで放送された作品

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サブリナカーペンターはルイスキャロルの「不思議の国のアリス」で主演兼プロデューサーを務める予定があるらしく、チャーリーxcxは三池崇史の新作ホラーに出演することが決まっているらしい。

個人的にはチャーリーxcxと日本のヘンテコ職人監督三池崇史がコラボするなんてと驚き桃の木だったわけですが、このニュース、いかがだろうか。

 

 

とまぁ、思いつくままに駄文を書き連ねてきたわけだが、キリがないのでこの辺にしておこう。

ダニエルペンバートンやマイケルジアッキーノ、ジョンバティステなど話したい人物は山盛りなのだが、そろそろオネンネの時間なんでね。

それではご機嫌よう!

ジャズ、折に触れて

「金の問題じゃない、これは戦いなんだ、俺と世界との」

かつて「華麗なる賭け」でスティーブンマックイーンがこんなセリフを吐いていた(うろ覚え)

大金持ちで、この世の全てを手にした男トーマスクラウンは何故捕まるリスクを負ってまで強盗を繰り返すのか

かつて映画評論家の淀川長治は、この映画を観てこう言い放った「それはリスクのある人生でしか日々を楽しむことができないドパガキおじさんだからだ!」(うろ覚えです)

かくいう俺もリスクのある人生でしか生きてる実感を味わうことのできないドパガキなオジサン、通称ドパオジになりつつある

なんせ、新卒で入った専門商社を1年で退職し、その後フリーターのプー太郎を謳歌した後、まったくといっていいほど未経験のIT関係の仕事に就こうとしている

およそ「順調なキャリア形成」とは無縁の、あっち行ったりこっち行ったりと焦点のボヤけた、何を目標に努力していいかもわからないフザけた人生である

チャーリーブラウンという年齢に対して毛量の少ない少年がいるのだが、この男クリスマスの一夜で、とある気付きを得る

それは派手さのカケラもない小さな見窄らしい木でも、クリスマスツリー足り得るということだ

俺はクリスマスの意味を問い直すこの名作(?)アニメーションを見て、まったく別の観点から感動してしまう

なんて弱々しくて可愛らしい木なんだ!?

なんて頑張ってるんだ!ジーザス!感動した!

おそらく木に感動するように監督は仕向けて作ってはいないだろうが、なんとなく小さな木とハゲた少年の絵面を見るだけで感動してしまうのだ

俺の今のボロカスな境遇を小さな木に投影してしまっているのかなんなのか

「メリークリスマス!チャーリーブラウン!」

その後に流れるヴィンスガラルディの曲「Hark! The Herald Angels Sing」は名曲で子供たちの素朴で揃っていない合唱が、なんともセンチメンタルな感傷に浸らせてくれる

 

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個人的にはジャズピアニスト、デヴィッドベノワの「it's david benoit christmas」に収録された同曲も好きで、俺のジャズの入り口はこのアルバムだったと思う

 

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ドパガキならぬドパオジな俺にとってジャズはjazzyでchillできる精神安定剤のような音楽であり、Charlie xcxやA.G.cookなどのハイパーポップでドーパミンを夏場のおデブの汗の如くドバドバと流した後、ラーメンを食した後のアイスのようにchillしながら楽しむのが我流のジャズの楽しみ方である

とはいえ、やはりチャーリーパーカーやビルエヴァンス、マイルスデイヴィスなど一昔前のジャズとなると、なかなか敷居が高い

そのため音楽評論家、柳樂光隆の荻上チキのラジオでの音楽紹介などを参考にしながらロバートグラスパー以降のヒップホップと合流したその後のジャズをメインに楽しんではいる

ジャズはその演奏も魅力的だが、やはりボーカルが入ると敷居が一気に低くなり、とっつきやすくなる気がする

最近だと、ノラジョーンズ、サマラジョイ、レイヴェイなどが有名だろうか

個人的には若いミュージシャンがチェットベイカーのアルバムをカバーしたアルバム「chet baker re imagined」がドンピシャで自分に刺さっているのだが、中でもマチルダマンはお気に入りで、2026年のアルバム「kismet」は何度も聴いている

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カマシワシントンなんかは俺の音楽業界で働く元、友達が仕事で会ったとかほざいていたっけか

カウボーイビパップやサムライチャンプルーでお馴染み渡辺信一郎のアニメ「ラザロ」でサウンドトラックを担当していた

あとはそうそう、サムライチャンプルーのオープニングがnujabesだったか

なぜこの監督はこんなにも音楽業界の人間とコネがあるのか 

アニメ界の小島秀夫である

 

10月から新しい職場に行くわけで、もはや緊張で常時目の焦点が定まらない怪物のような状態になっているわけだが、ジャズはいつも側にいてくれる(この表現、シャバい?) 

 

 

俺の人生の話とドパガキの話から始まって、とうとう話の収拾がつかなくなってきたところで、今夜はそろそろオネンネするとしよう

 

バイバーイ!

 

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埼玉のジパング 草加駅周辺の俺的名所を紹介します

土曜の朝だなんて日本中の疲れ切った社会人が絶賛睡眠中の時間帯だろうが、プー太郎の俺はなんとナントの難破船、起きれちゃうんだなぁ。

それでいて起きて早々、おしっこ早漏、歯磨きこなして戦地に赴く。戦地といっても休日出勤の職場だの雷親父の実家だのモーレツな匂いを放コミケ会場だのではない。(コミケにも行ったがそれは後日の話)

行きつけの喫茶店に赴くのだ。

その名を「トムズコーヒー」という。

なぜゆえ「戦地」だのと呼んでいるかと申しますとですね、トムズコーヒーには漫画が置いてあるのですが、ある特定の席でしか手の届かない場所に漫画が置いてあるのですよ。

つげ義春や松本大洋の作品がズラリと並んでいるのだが、コイツらを読みたくて毎回席の争奪戦をしているわけだ。(他のお客はおじ様おば様ばかりなため、席の事を意識しているのは俺だけかと思われるが)

トムズコーヒーはサンドイッチとコーヒーのセットで550円!

なかなかに安い!そのうえタバコが吸えるので、店に入ると毎度スモークが漂っている。

いつも灰皿を机に置いて、ウィンストンを片手にコーヒーを啜る。

営業時間は午前9時から午後9時まで

定休日は火曜日で、渋めのオジサンとバイトらしき姉ちゃんがお出迎えです。

オススメのメニューは「チーズドッグ」300いくらとは思えない量があり、うんまいのなんの。

 

 

 

朝からコーヒーを楽しんだ後は草加を散策、少し歩くと見えてくる、およそ日本とは思えない摩訶不思議な雰囲気を放つお店、アフリカ料理専門店「T.E.D.S KITCHEN & BAR」

草加というのは、ガーナにルーツを持つ移民が多く住む街であり、アフリカ人用の雑貨店があったりする。

草加を歩いていると、巨大な荷物を頭の上に置いて歩く人がいるくらいである。

雑貨屋に入るとスマホを触りながら地面に座り込み、ビデオ通話をしている店員がお出迎え。日本のセブンイレブンも、こんくらいの接客態度がちょうどいいと思ったり思わなかったり。

陳列されている商品も、これまた不思議でハリーポッターのロンの双子のニイチャン共がやってる店みたいな、混沌としたラインナップになっていた。

魚の頭に、用途不明の葉っぱ、なぜか日本のお菓子、梱包している袋は何故かボロボロ

その中でもガーナ産のチョコレートが気になったので購入した。

アフリカ料理は食していないが、いつか俺のお腹に、たらふく入れ込みたいものだ。

 

 

雑貨を見たら、お次は昼飯、草加から少し歩いて谷塚まで足を運ぶと、ドーンと構えるクールな出たちの店「little america」

ここでは店名の通り、アメリカンでウエスタンな雰囲気を楽しみながらホットドッグを味わうことができる。

入るや否や、店主が1人で店を回しているためか、全力疾走で水を机に運んでくれる。

水を机に置くや否や、全力疾走でキッチンに戻っていく。

そんなこんなで出てきたホットドッグはピカイチの美味しさで、東京に出てもここまで美味しいホットドッグは、そうそう食えるもんじゃないだろう。

 

 

 

俺との草加デートも残りわずかとなりました。

最後のデートスポットはココ、「闘勝花」

元力士が営む居酒屋であり、オレが最近1番推している個人経営の飲食店だ。

なんといっても店主のトークが面白い、正直それだけを目当てにして足を運んでいるくらいだ。

ある日の夜、あまり盛り上がらなかった以前の職場の飲み会を後にして、モヤりを抱えたまま草加に帰宅した。このモヤりを晴らすべく呑んべえオレのとった行動は、ストゼロを飲むことだった。そんなことでは晴れないモヤり。酔った勢いで、常連同士で既に盛り上がっている個人経営の、この居酒屋に突撃してみたのがファーストコンタクトであった。

隣の席のおばさんと乾杯し、客同士もラフな感じで接してきて、初見に優しい。

デロデロになりながらも、店主の抜群のトークで盛り上がり、モヤが晴れましたとさ。

 

 

と、まぁこんな感じで草加に住むオレにしか知り得ないようなディープで散歩の達人なスポットを紹介してきたわけだが、いかがだっただろうか?

夜になるとガールズバーの客引きが路上を占拠し、知らないオッサンに吠えられるような治安の街ではあるものの、住めば都といいますか、それも含めて混沌としてオモロイ街ではありますんで、移住先にいかがでしょうか。