マイケルマン「フェラーリ」をみた

後から製作陣を見て驚いた

撮影はマインドハンター、マンク、the killerのエリックメッサーシュミット

音楽が俺の大好きなスパイダーバースのスコアを手がけたダニエル・ペンバートン この人スパイダーバースの音楽は好きなのに他の映画のスコアは印象に残らないなあと思うのは俺だけ?

 

フェラーリの内容だけどエンツォフェラーリがとんでもないゲスおじさんだったということがわかった。

 

息子を亡くし、フェラーリに乗るレーサーたちを亡くし罪悪感を感じて贖罪してる風を装ってはいるものの、実際にはフェラーリとレースにしか興味のない人に思えた

 

浮気相手と子供を作って、その子を可愛がってはいるものの会話の内容は車の話だし、なんだかペットの犬が死んじゃってその悲しみを紛らわすためにもう一度他の犬を飼って一緒に暮らしてる人みたいな感じで、息子の病気を直すことができなかったという後悔の念があるために浮気相手の子供でその気持ちを紛らわしてるように俺にはみえた

いつになってもあの新入りレーサーのサインもらってきてくれないし、途中の息子フェラーリ!コールガン無視シーンからも、可愛がってはいるものの実際は罪悪感晴らしのために可愛がってるだけで、レースにしか興味ないんだろうなと思う

 

この主人公の中での人の命の価値ってめちゃくちゃ低いんだろうとも思う。

レーサーたちを代替可能なレースのための部品のようの扱い、そのことをメディアから批判されてもまったく気にしていない様子で

浮気はするしね

 

贖罪をしてる風を装いレースにしか興味がない主人公の人物造形は序盤の教会のシーンにも表れてると思う

カトリック教会の神父がお前ら許すはみたいな贖罪の話をしている最中にクロスカットで、ライバル会社の車の記録を測ってる。神父の話はいっさい聞いていない。

 

なかなかゲスい主人公で面白い映画だったぜ!

レースシーンは迫力満載で、カメラマンも車に乗って撮影したらしい

マイケルマンらしく音にもめちゃくちゃこだわってたし、終盤の展開と唐突のゴア描写には驚いた! 映画館の後ろの席から「あっ」とかいう声が聞こえてきたくらい

 

マイケルマンの映画は昔見ただけでほとんど記憶になく、最近ドラマのトーキューバイスでマイケルマンが監督した1話を見たくらいで、自分の人生に全然接点のない監督だったけど、今後は追っていきたい。

以上!

 

 

追試 あとなんか音楽の鳴り始めるタイミングが唐突で違和感あったのと、ショットの繋ぎがなんじゃこの変な繋ぎと感じるショットがあったと思ったの俺だけ? 記録としてこういうこともメモしておこ